Codex コマンド大辞典LESSON 02
LESSON 02 / 安全のしくみ

承認とサンドボックスで安全に

AIに作業を任せるとき、いちばん気になるのが「勝手に変なことをしないかな?」という不安ですよね。Codexには、それを防ぐしくみが2つあります。承認とサンドボックスです。この2つを組み合わせるのが、安心のコツです。

案内役のモコ

ひとことで言うとサンドボックスが「どこまで触れるか」の箱、承認が「どこで立ち止まって聞くか」のルール。役割がちがうので、両方セットで考えます。

サンドボックス(触れる範囲の箱)

サンドボックスは、AIが読み書き・実行できる範囲を、OSのしくみで制限する「安全な箱」です。-s または --sandbox で選びます。3段階あります。

  • read-only … 読むだけ。書き換えもネット接続もできません。いちばん安全。まず様子を見たいときに。
  • workspace-write … 作業フォルダの中は読み書き&コマンド実行OK。ネットは既定でオフ。ふだんの作業はこれが基本。
  • danger-full-access … 制限なし。何にでも触れます。要注意 こわれてもよい隔離環境の中だけで。
codex --sandbox read-only

承認ポリシー(どこで聞くか)

承認は、AIが操作の前に「やっていい?」と立ち止まって聞く頻度のルールです。-a または --ask-for-approval で選びます。

  • on-request … AIが必要と思ったときに聞く。対話のおすすめ。
  • never … 一切聞かない。自動化・CI向け(必ずサンドボックスとセットに)。

モコのメモ古い記事で見かける untrusted は今は廃止、on-failure は非推奨です。これから覚えるなら on-request(対話)と never(自動化)の2つで十分。いちばん慎重に進めたいときは、承認を on-request、サンドボックスを read-only にしましょう。

安全は「併せ技」で決まる

大事なのは、この2つを組み合わせて考えること。たとえば——

# まず安全に中身を見てほしいとき
codex -s read-only -a on-request

# 自動化で止まらず走らせたいとき(箱はしっかり絞る)
codex exec -s workspace-write -a never "テストを実行して直して"

対話中なら /permissions でプリセットをその場で切り替えられます。豆知識 以前の /approvals は、今は /permissions という名前です。

危険なショートカットに注意

「全部外して一気にやる」オプション --dangerously-bypass-approvals-and-sandbox(別名 --yolo)もありますが、名前のとおり危険です。ふだんは使わないでください。使うなら、こわれてもよい隔離された環境の中だけにしましょう。