毎日の操作リズム
Claude Code を使うとき、毎回くりかえす“型(かた)”があります。計画 → 実行 → 確認 → 保存の4拍子(4びょうし)。このリズムと、権限モード・文脈(コンテキスト)の手入れを覚えれば、もう迷いません。安心してどんどん任せられるようになります。
1作業の基本リズム=計画・実行・確認・保存
どんな作業も、この4拍子をくり返すだけ。料理でいえば「メニューを決める → 作る → 味見する → お皿に盛る」と同じ。慣れると体が勝手に動きます。
Claude Code に何かをお願いするとき、いきなり「やって!」と言うのではなく、この順番を意識するとミスがグッと減ります。まずは4つの拍子(びょうし)を見てみましょう。
① 計画(けいかく)
いきなり手を動かさず、まず「どう直すか」の作戦を立ててもらう。/plan で計画モードに入ります。方針を見てから「OK」を出せるので安心。
② 実行(じっこう)
承認(しょうにん=OKを出すこと)したら、Claude Code が実際にファイルを書き換えます。ここはお任せでOK。
③ 確認(かくにん)
/diff で「何がどう変わったか」を目で見る。気に入らなければ Esc+Esc で巻き戻せます。
④ 保存(ほぞん)
安全地点(セーブ)は、お願いを送るたびに自動で記録されています。失敗しても /rewind でいつでもそこへ戻れます。
sequenceDiagram
participant U as あなた
participant C as ClaudeCode
participant F as ファイル
participant G as Git
U->>C: こう直してとお願い
C->>U: まず計画を提示(plan)
Note over U,C: 中身を見て方針を確認
U->>C: OK 承認します
C->>F: ファイルを編集
F-->>C: 編集できました
U->>C: /diff で差分を確認
C-->>U: 変更点を表示
Note over U,G: セーブは自動(チェックポイント)
G-->>U: 安全地点を作りました
2権限モード(許可のレベル)を理解する
権限モード(けんげんモード)=「Claude Code にどこまで自由にやらせるか」の設定です。車でいうアクセルの踏み込み具合。慎重に行きたいときと、ガンガン進めたいときで切り替えます。
Claude Code は、ファイルを書き換えたりコマンドを実行したりするとき、ふつうは「これやっていい?」と毎回あなたに聞きます。これがちょっと面倒に感じることも。そこで、どれくらい聞くかをモードで変えられます。全部で6種類あります。標準の default は最新版では画面に「Manual」と表示されます。また、確認なしで進めつつ危険な操作だけ別のAIが自動でブロックする auto モードも加わりました。
| モード | 何が起きるか | いつ使う |
|---|---|---|
default標準 |
編集やコマンドのたびに「やっていい?」と確認してくる。いちばん安全。 | ふだんの作業。まずはこれで十分。 |
plan計画 |
実際には何も変えず、作戦だけを立ててくれる。読むだけモード。 | 大きな変更の前。方針を先に見たいとき。 |
acceptEdits編集自動 |
ファイルの編集はいちいち聞かず自動でOK。コマンド実行は確認する。 | 方針が固まり、たくさん編集させたいとき。 |
dontAsk許可制 |
確認が必要な操作は聞かずに自動で却下。事前に許可した道具だけが動く。 | CIや自動化スクリプトなど、やってよいことを固定したい場面で。 |
bypassPermissions全権限 |
確認を完全にスキップ。何でも勝手に実行する。いちばん危険。 | 使い捨ての隔離環境など、ごく限られた場面だけ。 |
🔁キー1つでぐるぐる切り替え
Shift+Tab(または Alt+M)を押すと、モードが順ぐりに切り替わります。今どのモードか画面に出るので、それを見ながらカチャカチャ回すだけ。
flowchart TD
A["default(Manual) 標準"] -->|"Shift+Tab"| B["acceptEdits 編集自動"]
B -->|"Shift+Tab"| C["plan 計画だけ"]
C -->|"Shift+Tab"| A
default で大丈夫。くわしい安全の話は ⑤ コスト・安全 で解説します。--permission-mode フラグが使えます。たとえば --permission-mode plan で最初から計画モード。フラグ(=起動時のオプション)の使い方は ① はじめの一歩 も見てね。3まず計画させる(プランモード)
急がば回れ。/plan で「先に作戦を立てて」と頼むと、Claude Code はいきなりコードを書かず、まず“どう進めるか”の計画書を見せてくれます。
たとえば「ログイン画面を作って」とお願いしたとします。default のままだと、Claude Code はすぐに手を動かし始めるかもしれません。でも本当にあなたの思った通りに作るとは限りませんよね。そこで /plan の出番です。
/plan # 計画モードに入る。このあと普通にお願いを書くと… ログイン画面を作って # → Claude Code は「まずこういう手順で作ります」という # 計画だけを見せてくれる(まだ何も変えない)
🤔なぜ先に計画させるの?
- いきなり大改造されない:勝手にあちこち書き換えられて「あれ、こんなはずじゃ…」を防げる。
- 方針を確認できる:作戦を読んで「ここは違う、こうして」と軌道修正(きどうしゅうせい)できる。
- ムダが減る:作る前に方向を合わせるので、やり直しが少なくなる。
/plan は、その設計図を先に出してもらうボタンなのです。plan と /plan はほぼ同じ気持ち。「考えるのは好きにやっていいけど、勝手に変えるのはダメだよ」という安全な状態です。大きな作業の前は、まずここから始めるクセをつけましょう。4変更の確認と巻き戻し
Claude Code が直したあとは、必ず「どこが変わったか」を確認します。そして「やっぱり違う」と思ったら、すぐ元に戻せる。この安心感が作業のスピードを上げてくれます。
🔍差分(さぶん)を見る:/diff
差分(さぶん)=「変更の前と後のちがい」のこと。/diff と打つと、赤と緑で「消えた行・足された行」が並んで表示されます。一目で何が起きたか分かります。
/diff # 直近の変更を「前 → 後」で表示 # 緑=足された行 / 赤=消えた行
⏪神機能:Esc+Esc で巻き戻す
「あ、今の変更いらなかった!」というとき、Esc を2回続けて押すだけ(Esc+Esc)で、直前のコード変更を巻き戻せます。会話の要約にも使える、いちばん覚えてほしいショートカットです。
🧭もっと戻る:/rewind(セーブは自動)
/rewind
もっと前の状態まで「巻き戻し」たいとき。時間をさかのぼって、好きな地点まで戻れます。
自動チェックポイント
お願いを送るたびに自動でセーブされる仕組み。自分で旗を立てる操作は不要(/checkpoint は /rewind の別名)。
- 変更を確認する
/diffでどこが変わったか目で見る。納得できるか確かめる。 - 気に入らなければ戻すEsc+Esc で直前の変更を巻き戻し。もっと前なら
/rewind。 - うまくいったらそのまま次へセーブは自動で済んでいる。安心して次のお願いに進むだけでOK。
/diff で確認。セーブは自動でされているので、ダメだったら /rewind(別名 /checkpoint)でいつでも巻き戻せます。いつでも戻れると分かっているから、思い切って試せるのです。5文脈(コンテキスト)の手入れ
文脈(コンテキスト)=Claude Code が「今おぼえている会話の中身」のこと。長く話していると、ここがいっぱいになって動きが鈍くなります。だから、ときどき“片づけ”が必要です。
🧹3つの片づけコマンド
/context
今どれくらい机が埋まっているか「状況」を見る。片づけが必要か判断する物差し。
/compact
会話を「要約して圧縮」。大事な内容は残しつつ、かさばる部分をギュッと小さくする。
/clear
会話をまっさらにリセット。次の別の作業に移るとき、机を一度カラにするイメージ。
| こんなとき | 使うコマンド | なぜ |
|---|---|---|
| 動きが重いな?と感じたら | /context |
まず状況を見て、片づけが要るか確認するため。 |
| 同じ作業を続けたいけど会話が長い | /compact |
これまでの流れは残したまま、軽くしたいから。 |
| まったく別の作業に切り替える | /clear |
前の話を引きずらず、ゼロから始めたいから。 |
/context # まず机の埋まり具合をチェック /compact # 重くなってきたら要約して圧縮(続きはそのまま) /clear # 別の作業に移るときは丸ごとリセット
/compact は「同じ仕事を続けるけど軽くしたい」とき、/clear は「もう前の話は忘れていい」とき。迷ったら、まず /context で様子を見ましょう。長い会話ほど、この手入れが効いてきます。6頭の良さと速さの切替
Claude Code には「じっくり賢く考えるモード」と「サッと速く返すモード」があります。作業の難しさに合わせて切り替えると、待ち時間もムダも減らせます。
すべての作業を全力で考えさせる必要はありません。簡単な作業は軽く速く、難しい山場だけ重く深く——このメリハリがプロのコツです。使う道具は主に2つ、「モデル」と「effort(エフォート)」です。
🧠モデルを変える:/model
モデル=Claude Code の“頭脳のタイプ”。賢いけれど少しゆっくりな opus、バランスの良い sonnet などがあります。/model または Option+P(Alt+P)でいつでも切り替えられます。
⚙️考える深さを変える:/effort
effort(エフォート)=「どれくらい一生懸命考えるか」。/effort で low(軽く速く)・medium(ふつう)・high(しっかり)から選べます。さらにとにかく速さ重視なら /fast という高速モードもあります。
| やりたいこと | 使うもの | ひとこと |
|---|---|---|
| 頭脳のタイプを変える | /model / Option+P | opus は賢い、sonnet はバランス型。 |
| 考える深さを変える | /effort(low/medium/high) | 簡単なら low、難所だけ high に。 |
| とにかく速く返してほしい | /fast | 軽い質問やちょい修正に。 |
| じっくり深く考えてほしい | Option+T(Extended Thinking) | 難しい設計やバグ調査の山場で。 |
| 本気の最大思考 | プロンプトに ultrathink と書く | 難問にぶつかったとき、文章に一言そえるだけ。 |
# 山場だけ深く考えさせたいとき、お願いの文に一言そえる このバグの原因を ultrathink で徹底的に調べて # ふだんの軽い修正はサッと /fast このボタンの色を青に変えて
high や opus で走らせると待ち時間が長くなりがち。ふだんは軽め、ここぞという山場だけ Option+T や ultrathink で本気を出してもらう——このメリハリが効率の秘訣です。71セッションを通した流れ・総まとめ
ここまでの全部を、1回の作業(=1セッション)の流れにつなげてみましょう。この“ひと回り”が頭に入れば、もうあなたは毎日のリズムをつかんでいます。
sequenceDiagram
participant U as あなた
participant C as ClaudeCode
participant F as ファイル
participant G as Git
U->>C: /plan でお願いを伝える
C-->>U: 計画を提示
Note over U,C: 方針をチェックして相談
U->>C: OK 承認して実行へ
C->>F: ファイルを編集
F-->>C: 編集できました
U->>C: /diff で変更を確認
C-->>U: 差分を表示
Note over U,G: セーブは自動(チェックポイント)
Note over U,C: 会話が長くなったら
U->>C: /compact で文脈を圧縮
C-->>U: 軽くなって次の作業へ
📝今日からのチェックリスト
- 大きな作業は /plan から先に計画を見て、方針をすり合わせる。いきなり大改造を防ぐ。
- 権限モードは default が基本慣れるまでは確認ありで安全に。切替は Shift+Tab。
- 変えたら必ず /diff何が変わったか目で確認。違ったら Esc+Esc で巻き戻す。
- ダメなら /rewindセーブは自動。いつでも戻れる安心感がある。
- 重くなったら文脈を手入れ
/contextで様子見、/compactで圧縮、/clearでリセット。 - 速さと賢さはメリハリ軽い作業は
/fast、難所だけultrathinkや Option+T。
まずは小さな作業で「計画→実行→確認→保存」を1回まわしてみてください。体で覚えるのが一番の近道です 🚀