はじめの一歩 — Claude Code 活用ガイド
初級

① はじめの一歩

ようこそ!ここは「Claude Code(クロード・コード)って何それ、おいしいの?」という人のための、いちばん最初のページです。読み終わるころには、インストール → 起動 → 最初の会話 → 基本の流れまでバッチリつかめます。むずかしい言葉は出てくるたびにやさしく言いかえるので、安心してついてきてくださいね。深呼吸して、いきましょう!

1Claude Code とは/何ができるの?

ひとことで言うと、Claude Code は 「あなたのパソコンの中で、一緒にコードを書いてくれるAIの相棒」 です。ふつうのAIチャットとは、できることのスケールがちがいます。

🧩
たとえ話:ふつうのAIチャットは「電話ごしに相談に乗ってくれる先輩」。質問には答えてくれるけど、あなたの部屋(=パソコンの中)は見えていません。一方 Claude Code は 「あなたの机のとなりに座って、ノート(ファイル)を直接めくって、ペンで書き込んでくれる先輩」。手を動かしてくれるところが大きな違いです。

🎯具体的にできること

📂

フォルダを丸ごと読む

プロジェクト(=1つの作品が入ったフォルダ)の中身を見渡して、「このコードは何をしてる?」に答えてくれます。

✏️

ファイルを編集する

「ここにボタンを足して」と頼むと、実際にファイルを書きかえてくれます。あなたは中身を見て承認するだけ。

⚙️

テストやコマンドも動かす

テスト(=ちゃんと動くか確認する作業)を走らせたり、ターミナルのコマンドを実行したりもできます。

🌿

Git までお手伝い

Git(=変更の履歴を保存する仕組み)の操作も相談しながら。「今の状態を記録して」もOK。

🐞

バグ探しの相棒

「エラーが出た、なんで?」と貼り付ければ、原因を一緒に探してくれます。

📖

初心者の家庭教師

「このコードを高校生にもわかるように説明して」もお手のもの。学びながら進められます。

ℹ️
大事なポイント:Claude Code は勝手にどんどん書きかえたりしません。「こう直そうと思いますがいいですか?」とあなたに確認してから動きます。だから初心者でも怖くないんです。この「確認のリズム」はあとで セクション5 でしっかり見ます。

2インストールと起動

まずはパソコンに Claude Code を入れて、起動してみましょう。ここでは公式がおすすめしている ネイティブインストーラー(=コマンド1行で入れられる公式の入れ方) を使います。この方法なら、あとから自動で最新版に更新されます。

📥ステップ1:インストール(入れる作業)

下のコマンドをターミナル(=文字でパソコンに命令する黒い画面)に打ち込みます。これは「Claude Code の公式インストーラーを取ってきて、パソコンに入れてね」という意味です。Mac・Linux・WSL の場合はこちら。

terminal
# Mac / Linux / WSL:Claude Code をパソコンに入れる(公式のおすすめ)
$ curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

Windows の場合は、PowerShell(Windows に最初から入っているターミナル)で次のコマンドを打ちます。

terminal
# Windows PowerShell:Claude Code をパソコンに入れる
PS> irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

入れ終わったら、新しいターミナルを開き直して claude --version と打ってみましょう。バージョン番号が表示されれば成功です。

ℹ️
ほかの入れ方もあります:Mac なら Homebrew(brew install --cask claude-code)、Windows なら WinGet(winget install Anthropic.ClaudeCode)でも入れられます。ただし、この2つは自動では更新されません。また、npm(エヌ・ピー・エム=プログラムの部品を配る仕組み)を使う npm install -g @anthropic-ai/claude-code という方法もありますが、こちらは Node.js 22 以降が必要な「別の入れ方」です。はじめての人は、上の公式インストーラーを使うのがいちばん簡単です。

🚀ステップ2:起動(立ち上げる作業)

入れ終わったら、自分の作品が入っているフォルダに移動して、claude と打つだけ。これでスタートです。

terminal
# 自分のプロジェクトのフォルダに入ってから…
$ claude
⚠️
導入方法は環境によって変わります!OS(Windows / Mac / Linux)や設定によって、入れ方や必要な準備がちがうことがあります。うまくいかないときは、かならず公式の最新手順を確認してください。このページのコマンドは公式手順(2026年9月時点)にそろえていますが、最新の入れ方は公式のセットアップページで確認してくださいね。

🖥️起動するとどうなる?

claude を打つと、ターミナルの中に 対話画面(TUI=文字でできた操作画面のこと) が立ち上がります。ここがあなたと Claude Code のおしゃべりの場所。下のほうに入力欄があって、そこに日本語で頼みごとを書けばOKです。難しい操作は要りません。

💡
画面が立ち上がったら、まず そのプロジェクトのフォルダで起動できているか を確認しましょう。Claude Code は「いまいるフォルダ」を見るので、別の場所で起動すると、見てほしいファイルが見えません。
🔄 フローチャート:インストールから最初の会話まで
flowchart TD
  A["公式インストーラーで入れる"] --> B["プロジェクトのフォルダへ移動"]
  B --> C["claude と打って起動"]
  C --> D{"対話画面は出た?"}
  D -->|"はい"| E["日本語で頼んでみる"]
  D -->|"いいえ"| F["公式の手順を確認"]
  F --> C
  E --> G["相棒との作業スタート"]
うまく出ないときは、あわてず公式手順に戻るのがコツ。

33つの魔法の文字 ! @ /

Claude Code には、入力欄の先頭に打つと特別な力を発揮する記号が3つあります。この3つを覚えるだけで、操作がグッと楽になります。まさに魔法の呪文!

⚡

! Bashモード

頭に ! をつけると、その行はターミナルの命令(=コマンド)として直接実行されます。Claude に頼まず、自分でサッと確かめたいときに便利。

📎

@ ファイル補完

@ を打つと、ファイルやフォルダの名前を選ぶ一覧が出ます。「このファイルを見て!」と正確に指さしできます。

📜

/ コマンド補完

/ を打つと、使える特別コマンドの一覧が出ます。/clear や /status などをここから選べます。

⚡! の例:いまの状態をサッと確認

claude
# Git の今の状況を、Claude を通さず自分で確認
!git status

📎@ の例:見てほしいファイルを指さす

claude
# @ を打つと候補が出る。フォルダもファイルも指定できる
@src/ の中身を整理して、何が入っているか教えて

📜/ の例:特別コマンドを呼ぶ

claude
# / を打つとコマンド一覧。これは履歴をまっさらにするコマンド
/clear
🧩
たとえ話:! は「自分で電卓をたたく」、@ は「資料の◯ページを指さす」、/ は「メニュー表から注文する」。役割がぜんぶ違うので、覚えるとどんどん手早くなりますよ。
🔀 フローチャート:いま何がしたい?で記号を選ぶ
flowchart TD
  A["何をしたい?"] --> B{"やりたいことは?"}
  B -->|"自分でコマンドを実行"| C["! を使う"]
  B -->|"特定のファイルを見せたい"| D["@ を使う"]
  B -->|"特別な機能を呼びたい"| E["スラッシュを使う"]
  C --> F["例:git status の確認"]
  D --> G["例:このファイルを直して"]
  E --> H["例:履歴クリアや状態確認"]
迷ったら「自分でやる?指さす?呼び出す?」で考えると選びやすい。

4最初の会話をしてみよう

準備はOK!では、いちばん最初の頼みごとをしてみましょう。むずかしく考えず、ふつうの日本語で話しかけて大丈夫です。「友だちに頼む」くらいの気持ちでいきましょう。

👀はじめの一手:コードを説明してもらう

いきなり書きかえてもらうのはちょっと怖い…という人は、まず「説明してもらう」のがおすすめ。これなら何も変わらないので安心です。

claude
# まずは現状把握。あなた(人間)の最初の発言
このフォルダに入っているコードを、初心者にもわかるように説明して

すると Claude Code は、フォルダの中のファイルを自分で読んでから、「このプロジェクトはこういう作りで、ここが入り口で…」とやさしく説明してくれます。あなたは読むだけ。とても良い学びになります。

✏️つぎの一手:小さな変更を頼む

慣れてきたら、小さな変更を頼んでみましょう。小さくお願いするのが成功のコツです。

claude
# @ でファイルを指さしながら、ちいさな変更を頼む
@index.html に「こんにちは」と表示するボタンを1個足して

このとき Claude Code は、いきなり保存はしません。「こう書きかえようと思います」という案(差分=どこがどう変わるか)を見せて、あなたの承認を待ちます。あなたが「OK」と言って初めて、ファイルが書きかわります。この流れこそが次のセクションの主役です。

✅
おすすめの始め方:① まず説明してもらう → ② 小さな変更を1つ頼む → ③ 結果を確認する。この3歩を1セットにすると、失敗しても戻しやすく、安心して練習できます。

5基本のループ(おねがい→提案→承認→反映)

ここがこのページのいちばん大事なところ!Claude Code との作業は、いつも同じリズム(ループ=くり返し)で進みます。このリズムさえ体にしみつけば、もうあなたは初心者卒業です。

🎵4つのステップで覚える

  1. ① おねがい(あなた → Claude)やってほしいことを日本語で伝えます。例:「@index.html にボタンを足して」。これがスタートの合図。
  2. ② 提案(Claude がファイルを読んで案を出す)Claude Code は関係するファイルを自分で読み、「こう直します」という案(差分)を見せてくれます。/diff で変更点をくわしく見ることもできます。
  3. ③ 承認(あなたがOKを出す)案を読んで、よければ承認します。「待って、ちがう」と思ったら Esc で止めて、言い直せばOK。あなたが主導権をにぎっています。
  4. ④ 反映(ファイルに書き込まれる)承認すると、はじめてファイルが実際に書きかわります。結果を確認して、また①に戻る——このくり返しです。
🔄 シーケンス図:基本ループ(おねがい→提案→承認→反映)
sequenceDiagram
  participant U as あなた
  participant C as ClaudeCode
  participant F as ファイル
  U->>C: ①おねがい(ボタンを足して)
  C->>F: ②関係するファイルを読む
  F-->>C: 中身を返す
  C-->>U: ②こう直しますという案を見せる
  Note over U,C: あなたが内容を確認する時間
  U->>C: ③OK(承認する)
  C->>F: ④ファイルに書き込む
  F-->>U: ④変更が反映された
  Note over U,F: 結果を見て、また①へ戻る
「勝手に書かない・必ず承認をはさむ」——これが安心して使える理由。
🚨
初心者のうちは「承認をはさむ」設定のまま使いましょう。慣れないうちから確認を全部スキップする --dangerously-skip-permissions のような全権限スキップは、思わぬ書きかえにつながるので使わないでください。承認のひと手間が、あなたを守ってくれます。
💡
「やっぱり今のはナシ!」というときは Esc で動作を中断できます。さらに直前のコード変更を巻き戻したいときは EscEsc(エスケープ2回)が便利。失敗しても戻せる、と知っているだけで気が楽になりますね。

6困ったときの初級コマンド

作業中に「あれ、どうしよう?」となったとき用のお守りコマンドを覚えておきましょう。困ったらまず深呼吸、そしてこの表を思い出してください。

こんなとき使うものどうなる?
いまの状態を知りたい/status今どんな設定・状況で動いているかを表示してくれます。
なんか調子が悪い/doctor環境の健康診断。問題がないかチェックして教えてくれます。困ったらまずコレ!
動作を止めたいEsc今やっている動作をその場で中断します。
会話をやり直したい/clearこれまでの会話の履歴をまっさらにして、新しい気持ちでスタート。
変更点を見たい/diffどのファイルがどう変わったかの差分を見せてくれます。
ℹ️
「困ったらまず /doctor」を合言葉にしましょう。原因がわからないトラブルのとき、健康診断が問題の場所を教えてくれることが多いです。それでもダメなら、いったん /clear で会話をリセットして仕切り直すのも有効です。

🆘困ったときの3ステップ

  1. まず止める変な方向に進んでいたら Esc でいったん中断。あわてないことがいちばん大事。
  2. 健康診断する/doctor で環境に問題がないか確認。/status で今の状況もチェック。
  3. 仕切り直す会話がこんがらがったら /clear でリセット。新しい気持ちで、もう一度小さく頼み直しましょう。

7最初にやっておくと良いこと:/init

最後に、これだけはやっておくと後がぐっと楽になる、という一手を紹介します。それが CLAUDE.md(クロード・ドット・エムディー)づくりです。

🧩
たとえ話:新しいバイトの先輩が来たとき、「この店ではこういうルールでね」というマニュアルを渡すと、すぐに戦力になりますよね。CLAUDE.md はまさにそれ。「このプロジェクトの取扱説明書」を Claude Code に渡しておくイメージです。

📝やり方はかんたん

起動した画面で /init と打つだけ。Claude Code がフォルダの中を見て、CLAUDE.md という説明書ファイルの下書きを自動で作ってくれます。起動する前のターミナルから準備したいときは --init をつける方法もあります。

claude
# 起動した画面の中で打つ場合
/init

# ターミナルから起動と同時に用意したい場合
$ claude --init

🎁これがあると何がうれしい?

🧭

毎回の説明がいらない

「このプロジェクトはこういう作りで…」を毎回伝えなくても、Claude が最初から分かってくれます。

📐

あなた好みに育てられる

「日本語で答えて」「このルールを守って」などを書き足すと、その通りに動いてくれます。あとから自由に編集OK。

✅
新しいプロジェクトを始めたら、まず /init。これを習慣にしておくと、Claude Code がそのプロジェクトの「事情通」になってくれて、毎回の作業がスムーズになります。CLAUDE.md の中身は /memory で管理することもできます(くわしくは次のステップで!)。

💡
おつかれさまでした!ここまでで、インストール → 起動 → 最初の会話 → 基本のループ → お守りコマンド → /init までつかめました。次のページ「② 毎日の操作リズム」では、この基本ループをもっと気持ちよく回すコツを学びます。あなたならきっと大丈夫、この調子でいきましょう!