Devinとは
DevinはCognition AIが開発する、「自律型AIソフトウェアエンジニア」です。2024年3月に発表され、世界で初めて「指示を受けたら計画・コーディング・テスト・デバッグ・プルリクエスト作成まで自分でやる」AIとして注目を集めました。
これまでのAIコーディングツールは、エンジニアがコードを書くときの「補助」が中心でした。Devinはそれとは一線を画し、タスクを渡したらあとは自分で動くのが最大の特徴です。バグを直す指示を出せば、Devinが仮想環境のターミナルを操作し、Webでドキュメントを調べ、コードを直し、テストを実行して、「直りました」と報告してくれます。
2025年4月にはDevin 2.0が登場し、月額20ドル前後の個人向けプランが追加されました。これにより、大企業だけでなく個人開発者やスタートアップでも試しやすくなっています。
主な機能をやさしく解説
- タスクを渡すだけの全自動実行:「このバグを直して」「テストを追加して」「依存ライブラリをアップデートして」と指示するだけで、計画→実装→テスト→PR作成まで自動でこなします。
- サンドボックス内での安全な作業:本番環境や手元のPCとは切り離された仮想環境の中でコードを動かすため、誤操作による本番障害を心配しにくい設計です。
- Webを使った自律学習:公式ドキュメントやStack Overflowなどを自分でブラウジングして、必要な情報を集めながら実装を進めます。
- 20以上のツールと連携:GitHub・GitLab・Jira・Linear・Slack・Sentryなど、開発現場でよく使われるツールとシームレスにつながります。Jiraのチケット→プルリクエストという流れも自動化できます。
- 進捗の可視化:Devinが何をやっているかは作業ログや進捗レポートで確認でき、必要なタイミングで人間が介入することもできます。
- 並列セッション(チーム・Enterpriseプラン):複数のタスクを同時進行させて、大量の作業を一気に処理することも可能です。
料金プランの選び方
Devinは使った分だけコストが発生するACU(Agentic Computing Unit)制を採用しています。
- まず試したい個人・小規模チーム:月額20ドル前後のCoreプランから始め、小さなタスクでACUの消費量を確かめましょう。
- チームで本格運用したい場合:月額500ドル前後のTeamプランが250ACU込みで使いやすく、APIアクセスや並列実行にも対応します。
- 大規模組織・機密データを扱う場合:EnterpriseプランではVPC内へのデプロイやカスタムセキュリティ設定が可能です。
「月額が安くても追加ACUで思わぬコストがかかった」という声があります。まず小さなタスクでACU消費量を把握し、想定コストを見積もってから本格導入するのがおすすめです。料金・内容は変わりやすいので、必ず公式サイト(devin.ai)で最新情報をご確認ください。
始め方
- 公式サイト(devin.ai)でアカウントを作成し、プランを選択します。
- GitHubやSlackなど使いたいツールを連携設定します。
- チャット欄に「このリポジトリの〇〇バグを直してPRを出して」のように英語でタスクを指示します。
- Devinが計画・作業を開始するので、進捗ログを確認しながら待ちます。
- 完了報告が届いたら、生成されたPRをレビューして問題なければマージします。
英語での指示が基本ですが、まずはシンプルなタスク(テスト追加・ライブラリ更新など)から試すと、使い勝手とACU消費量がつかみやすいです。
他のAIとの違い・使い分け
Devinと似たポジションのツールに、GitHub Copilot・Cursor・Replitがあります。
- GitHub Copilot・Cursor:エディタの中でコードを補完・提案してくれる「補助型」。エンジニアが主役で、AIが隣でサポートするイメージです。
- Devin:タスクを渡したら自分で動く「エージェント型」。エンジニアはレビュアーになり、Devinが作業者として動きます。
こまかい制御や自分でコードを書く楽しさを重視するならCopilot・Cursorが向きます。「定型作業を任せて、自分はより重要な仕事に集中したい」という場合にDevinが力を発揮します。2つを組み合わせ、日常の補完にCopilot、まとまった自動化タスクにDevinという使い分けも現実的です。
使うときの注意点
Devinは非常に便利な一方で、次の点に注意が必要です。
- 仕上がりは70〜80%が現実的な目安:複雑な機能開発や曖昧な要件では、最後のエッジケース対応やUI細部の仕上げは人間が行う前提で計画しましょう。
- ACUコストの管理が重要:重いタスクが重なると追加費用が積み上がります。月初にACU使用量の上限を決め、定期的に確認することをおすすめします。
- 機密情報の取り扱いに注意:コードベースや社内情報をDevinに渡す際は、会社のセキュリティポリシーとの整合を必ず確認してください。
- 最終確認は人間が行う:生成されたプルリクエストは必ず人間がレビューしてからマージしましょう。AIが自信を持って提案したコードでも、意図と異なる動作をすることがあります。
- 料金・仕様は変動します:Devinは成長中のサービスで、料金・機能は頻繁に変わります。重要な判断の前には必ず公式サイト(devin.ai)で最新情報を確認してください。
