Recraftとは
Recraftは、Recraft, Inc.(米国サンフランシスコ)が提供するAIデザインツールです。テキストで「こんな画像が欲しい」と説明するだけで、イラスト・アイコン・ロゴ・バナーなどを自動で生成してくれます。
他の画像生成AIと大きく違うのは、本物のSVGベクター形式で出力できる点です。SVGとは、どれだけ拡大しても画質が劣化しないファイル形式のこと。ロゴやアイコンを名刺サイズから看板サイズまで同じファイルで使いたいとき、これは大きなメリットになります。デザインの専門家でなくても、IllustratorなしでSVG素材が手に入るという点で、多くのクリエイターや非デザイナーに支持されています。
2023年のサービス開始以来、独自モデルの品質を急速に上げており(最新はV4.1、2026年5月リリース)、「Midjourney超え」と評される品質評価も受けるほどに成長しています。
主な機能をやさしく解説
- テキストから画像を生成:「青と白のシンプルなロゴ」「水彩風の猫のアイコン」のように日本語・英語でテキストを入力するだけでAIが画像を作ってくれます。
- 本物のSVGベクター出力:ロゴやアイコンを「拡大しても崩れないSVGファイル」で直接出力できます。他の多くのAIツールにはない機能です。
- スタイル固定・ブランドカラー設定:会社のブランドカラーや参考画像を登録しておくと、生成するたびに統一感のある素材が作れます。SNSやマーケティング用の素材を大量に作るときに便利です。
- インペインティング(部分書き換え):生成した画像の一部だけを「ここを変えたい」と指定して書き換えられます。全体をゼロから作り直す必要がありません。
- 背景除去・アップスケール:背景を一発で透明にしたり、小さい画像を高解像度に拡大したりする編集ツールも内蔵しています。
- Figma・Framerプラグイン:普段使いのデザインツールから直接Recraftを呼び出せます。生成した素材をそのままデザイン画面に貼り付けられるので、作業効率が上がります。
- API連携:開発者であれば、APIを使って自社サービスや自動化フローにRecraft の画像生成機能を組み込めます。
料金プランの選び方
Recraftはクレジット制を採用しています。生成1回ごとにクレジットを消費し、プランによって毎月もらえるクレジット数が異なります。
- まずは無料で試したい人:毎日一定数のクレジットが補充される無料プランから始められます。個人的な練習や試用には十分です。ただし画像はコミュニティに公開され、商用利用には制限があります。
- 仕事で使いたい人:商用利用の権利を得るには有料プランへの移行が必要です。個人向けの有料プランは月額10ドル前後から複数のティアが用意されており、必要なクレジット量に応じて選べます。
- チームで大量に使う人:チーム向けプランでは複数メンバーでのクレジット共有や非公開生成が可能です。
料金体系やクレジット数は変更されることがあります。契約前に必ず公式サイト(recraft.ai/pricing)で最新情報を確認してください。
始め方
- 公式サイト(recraft.ai)にアクセスし、メールアドレスまたはGoogleアカウントで無料登録します。
- 「Recraft Studio」と呼ばれるWebブラウザ上の作業スペースが開きます。特別なソフトのインストールは不要です。
- テキスト入力欄に作りたい画像の説明を入力し、出力形式(ラスター画像/SVGベクターなど)やスタイルを選んで生成ボタンを押します。
- 生成された画像を気に入ったらダウンロード、気に入らなければ説明文を調整して再生成します。
最初は短い説明文でも動きますが、「背景は白」「線はシンプルに」「配色は〇色と〇色」などと具体的に伝えるほど、イメージに近い結果が出やすくなります。
他のAIとの違い・使い分け
| ツール | 得意なこと |
|---|---|
| Recraft | SVGベクター・アイコン・ブランド素材の安定生成 |
| Midjourney | 写真やアート調の高品質ラスター画像 |
| Adobe Firefly | Photoshop・Illustratorとの連携、商用安全性の高さ |
| Ideogram | テキスト入りデザイン(文字の読みやすさ)に強み |
Recraftは「本物のベクターファイルが欲しい」「ブランドカラーを統一したい」というデザイン寄りの用途に特化しています。写真リアルな画像や映像的な表現が目的なら他のツールが向くこともあります。
使うときの注意点
- SVGのクオリティに注意:生成されるSVGはアンカーポイントが多く、プロの現場でクライアントに納品するにはAdobe Illustratorなどで手直しが必要なケースがあります。
- 無料プランの公開設定:無料プランで生成した画像はコミュニティギャラリーに公開されます。社外秘のデザインや個人的な情報を含む画像を無料プランで生成しないよう注意しましょう。
- クレジット消費を把握する:大量に生成していると気づかないうちにクレジットを使い切ることがあります。残クレジットを定期的に確認する習慣をつけましょう。
- 価格・プランの変動:料金体系は改定されることがあります。契約・更新の前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
